【ジャズボーカル】今日のスタンダード曲 / S’ Wonderful

 f:id:hibishiori:20180623102553j:image

 みなさんこんにちわ!

ボーカルの日比しおりです。

 

ジャズの持ち歌、

増やしていきたいけど、

一体何から手をつけたらいいの?

そんなあなたへ!

 

 

プロボーカルなら歌えておきたい

こちらのタイトル

【ジャズボーカルのスタンダード曲集】

では、プロのジャズボーカルなら

全員歌えるといっても過言ではない

超スタンダード曲をご紹介していきます。

  1. 使いやすい 
  2. ウケがいい
  3. 歌えたらおしゃれ!

3拍子揃った

プロボーカルのレパートリーを

お教えします。

 

1927年『 S’ Wonderful 』

今日のスタンダード曲は、

『S’ Wonderful 』

(す わんだふる)

f:id:hibishiori:20180623102133j:image

直訳すると

『素晴らしいわ…っ』です。

 

愛する人から愛される事ほど

幸せな事はありません。

そんな幸福感に満ちていて、

シンプルながら

美しい言葉の並ぶ

優雅で上品な歌です!


まず曲を聴いて見ましょう!


今日はわたしの大好きな

ジャズボーカル

Sarah Vaughanさんの

(さら ゔぉーん)

バージョンでお届けします!


メロディもほぼベーシックで

歌ってくれていて、

キーはEbです。


Sarah Vaughan - S'wonderful


英歌詞を見てみよう


'S wonderful! 'S marvelous

You should care for me


'S awful nice! 'S paradise

'S what I love to see


You've made my life so glamorous

You can't blame me

for feeling amorous


Oh! 'S wonderful! 'S marvelous

That you should care for me


My dear, 

it's four-leaf clover time

From now on my heart's

working overtime


Oh! 'S wonderful! 'S marvelous

That you should care for me


和訳するとこんなかんじ


素敵すぎる

なんて素晴らしいの

あなたが私を想ってくれているなんて


どんだけ最高なの

まるで天国にいるみたい

こんなに愛おしいの


あなたが私の人生を輝かせてくれたのよ

私が浮かれているからって

責めないでよね

幸せいっぱいの時間に

もうはしゃぎすぎて大変


素敵だわ、

なんて素晴らしいんでしょう

あなたが私を愛してくれるなんて!


親愛なるあなた

もうはしゃぎすぎて大変

まるで四つ葉のクローバー見つけた嬉しさ


素敵だわ、

なんて素晴らしいんでしょう

あなたが私を愛してくれるなんて!

 

知りたい!曲の背景

誰が作ったの?

作曲・作詞者は

George Gershwin (1898-1937)

(じょーじ・がーしゅうぃん)

f:id:hibishiori:20180623102205j:image

↑弟さん

Ira Gershwin (1896-1983)

(あいら・がーしゅういん)

f:id:hibishiori:20180623102217j:image

↑お兄さん

 

20世紀を代表する最強で完璧な

作曲家ブラザーズと呼ばれた2人です。

f:id:hibishiori:20180623102229j:image

名曲のあゆみ

1927年 ブロードウェイ・ミュージカル

『FUNNY FACE』の挿入歌として

生まれました。

f:id:hibishiori:20180623102133j:image

劇中では男性が歌っています。

メロディのクラシカルさが

浮かれた恋模様を美しくまとめ、

ジャズ・スタンダードナンバーとしても

男女問わず大人気です。


プロボーカルから見る曲のポイント

豊かさを表現する音と母音

セクション[A]の歌詞

お気付きですね?

わぁーんだほぉー♪

ふぁーるゅらぁーす♪

…や、

あぁーうふぉなぁーいす♪

ぱぁーらだぁーいす♪

…と、

同じ音と長さの部分を

同じ母音で揃えてありますね。

これは豊かさや優雅さ、

幸福感を表現するために

「完全に意図されて」いる、

感情の表現効果です。

作者の意図とボーカルの個性

リズムやテンポが異なると

歌い回しを変えがちです。

個性や表現としてアリで

あるが故に、

こうした学術的なことや

作者の意図を知ってて

敢えて変えてるのか

はたまたそうでないのか…

プロは聞き分けます。

まずベーシックを覚えて

幸福感高めてから

自分の歌にしていきましょう。

 

「歌詞あるある」の、これって何?

ずっと気になってましたよね。

『S’ Wanderful』の

『S’』ってなんだ。

ちなみに読み方は

『す』です。

わたしは人前で『えす わんだふる』

って読んで、

無知をふるったことがあります。(悲)

これも、

Iraさんが域に作った言葉。

『It’s』の『s』だけ残した

省略形です。


「いっつ わーんだほー♪」

ではなく

「す わーんだほー♪」

と発音することによって

「わーんだほー♪」など

後に続くどの単語をも

滑らかな流れに導きます。

また、曲の特徴にもなり

印象を付ける大きな役割を

果たしています。

お見事です!!

 

日比しおりのまとめ

1.使いやすい

明るい雰囲気(メジャーコード)な

曲調とメロディが

穏やかなボサノバにも似合います。

この曲にこめられた

優雅さと表現技法を纏い、

あなたの品を高める一曲として

歌い込んでいきましょう。

 

2.ウケがいい

まず、メロディが簡単なのに

優雅でクラシカルで

歌詞も韻をふんで綺麗。

その上、

明るい雰囲気(メジャー)っていう、

好印象にして

最強すぎるスタンダード曲。

TPOを選ばずライブに入れこめます。

3.歌えたらおしゃれ

セクション[B]に移る時の

半音階のピッチ、

これが曲にストーリーを

与えていますね。

こうした各所に秘められた

技法をそつなくこなして、

このブログで今回何度も

言いましたが…

‘優雅’さを活かしながら歌う

あなたはステキです!

 

いかがでしたか?

ではでは、次回もお楽しみに!

ありがとうございました!