【ジャズボーカル】今日のスタンダード曲 / Star Dust

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みなさんこんにちわ!

ボーカルの日比しおりです。

 
ジャズの持ち歌、

増やしていきたいけど、

一体何から手をつけたらいいの?

そんなあなたへ!


プロボーカルなら歌えておきたい

こちらのタイトル

【ジャズボーカルのスタンダード曲集】

では、プロのジャズボーカルなら

全員歌えるといっても過言ではない

超スタンダード曲をご紹介していきます。

  1. 使いやすい
  2. ウケがいい
  3. 歌えたらおしゃれ!

3拍子揃った

プロボーカルのレパートリーを

お教えします!


1927年 Star Dust 

今日のスタンダード曲は、

『Star Dust』

(すたーだすと)

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直訳すると

『星屑』です。


…ちなみに

『星屑』と訳しましたが

Star Dustには他にも

『うっとりした心地』

『夢の中』と言ったニュアンスも

あるそうです。

歌詞と一緒に聴いていただけたら、

そんなロマンティックさが伝わるはずです。


まずは曲を聴いてみましょう!


今日はわたしの大好きな

ジャズボーカル

Ella Fitzgeraldさんの

(えら・ふぃっつじぇらるど)

バージョンでお届けします!


キーはEbです。


Ella Fitzgerald: Stardust (Carmichael/Parish, 1927-29)

英歌詞を見てみよう

(Verse)

And now the purple dusk 

of twilight time

Steals across the meadows 

of my heart.

High up in the sky 

the little stars climb,

Always reminding me 

that we're apart.


You wander down the lane 

and far away,

Leaving me a song 

that will not die.

Love is now the stardust 

of yesterday,

The music of the years 

gone by.


(Chorus)

Sometimes I wonder why 

I spend

The lonely night 

dreaming of a song?

The melody haunts my reverie,

And I am once again with you,

When our love was new,

And each kiss an inspiration.

But that was long ago,

Now my consolation

Is in the stardust of a song.


Beside a garden wall,

When stars are bright,

You are in my arms,

The nightingale tells his fairy tale 

of paradise, where roses grew.

Though I dream in vain,

In my heart it will remain:

My stardust melody,

The memory of love's refrain

和訳するとこんなかんじ

(バース)
紫の薄闇は広がって行き、

黄昏れる私の心の草原に

そっと沁みいってくる。
見上げれば小さな星たちが

高く高く昇っていく。

するの、いつも思いだすの。
私たち、別れたんだ…って。

 

あなたはあの星を辿って

遠くへ去ってしまった。
歌を私に残して。

決して消えることのない歌を。
愛は昔の星くずになってしまった。
過ぎ去った日々の音楽に。

 

(コーラス)
時々、私は考えてしまう。
胸に歌を浮かべながらも

なんで一人で寂しい夜を

過ごしているんだろう。


そんな時メロディが

幻を連れてやってきて、
また、

あなたが側に居てくれている

ような気持ちになれる。

知り合った頃のように、
キスするたびに愛の震えを

感じていた頃のように。


だけどそれも遠い昔の

ことになってしまった。
今は、歌に浸りながら
純粋ででロマンチックで

神秘的な安らぎを感じていよう。

庭の垣根の前で、輝く星の下で、
あなたは私の腕の中にいる。
ナイチンゲールが

天国のおとぎ話を囁いている。
バラの咲き乱れる天国の。
思い出しても、

もう夢はかなわないけど…


想い出は私の心の中で生き続けていく。
純粋で、ロマンチックで、

神秘的なメロディとして。
愛が蘇るメロディ、

何度も何度も思い出す

恋の想い出として。


知りたい!曲の背景

誰が作ったの?

作曲者は

Hoagy Carmichael(1899-1981)

(ほーぎー・かーまいける)

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作詞者は

 Mitchell Parish(1900-1993)

(みっちぇる・ぱりっしゅ)

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Hoagyさんは

ピアノ演奏で学費を稼いで

大学卒業するエリートさん。

Mitchellさんは

ブロードウェイの曲に歌詞提供しまくり

ヒットさせまくる仕事人。


気合いの入った大御所は、

お二人とも長生きだなぁ。

 

名曲のあゆみ

Carmichaelさんには

大学時代好きな人がいた。

彼女の名はドロシーちゃん。

お付き合いすることも

叶ったのだけど

うまくいかなくて、

のちにドロシーちゃんは

Carmichaelさんへ

電報を送る。

他の男性と結婚すると…。
Carmichaelさんは

2冊自伝を出しているそう。

Star Dustのメロディが生まれた

秘話について丁寧に語っていて

大切なロマンスの思い出として

印象を受けますが、真相はいかに…。 

と、これは一説となっています。
なぜなら。

1927年、インストのjazzとして

リリースされた『Star Dust』。

この時にはまだ歌詞は

付けられていませんが、

一度この初版を

聴いていただきたいです。

 


Hoagy Carmichael And His Pals - Stardust - 1927.


…冒頭にお聴きいただいた

Ellaさんの歌をと比べると

なんだか軽快な印象ですね!

そして1929年、

 Mitchell Parishより歌詞が

付けられてから

多くのボーカリストが

カバーをし、

ロマンティックな

スローバラードとして定着して

いるのです。

プロボーカルから見る曲のポイント

メロディの美しさのカギはメリハリ

2拍以上伸ばすメロディ。

それから、

8分音符で煌めいているメロディ。

このメリハリのある組み合わせの

管楽器のメロディ

ボーカルは言葉とピッチを

ハッキリと表現することで、

のっぺりしたバーラドになりません。

声量の強弱よりも、

抑揚は息づかいで

表現していきましょう。

歌う、から、語る、へ

ジャズのバラード曲のなかでも

割と歌詞が多いのが特徴です。

そして1小節の内の言葉も多め。

テンポを早くして歌うと

より分かります。

繰り返し出てくるフレーズも

あまりありませんから、

曲を歌う、よりも

物語に曲が付いている

そう意識することで

世界観を保っていきましょう。

「歌詞あるある」の、これって何?

歌詞に登場する『fairy tale』

発音は『fairy tail』とまったく同じ。

ですが、前者『fairy tale』は

“おとぎ話”という意味を持ち

後者『fairy tail』は

“妖精の尻尾”となります。

『tale』か『tail』の違いで

『fairy』の意味が変わったようにも

思いますが、どちらにせよ”妖精”は

“童話の世界の存在”ですね。


日比しおりのまとめ

1.使いやすい

ボリュームのある

この一曲で、

会場をロマンティックな

世界観へ持っていけます。

2.ウケがいい

ジャズバラードの王道、

【Star Dust』。

ジャズにはどんな曲も

テンポをスローにし

バラードとして演奏する

表現がありますが、

やはりニュアンスが

定着している曲のほど

お客様と共有がしやすいので

バラードならオススメです。

3.歌えたらおしゃれ

おしゃれです。

ロマンティックで

美しくて、

しかもこんな長い歌詞を

この世界観で表現し切ったら、

フロントマンとして大義。

お客様を『夢の中』へ

誘いましょう。


いかがでしたか?

ではでは、次回もお楽しみに!

ありがとうございました!