【ジャズボーカル】今日のスタンダード曲 / But Not For Me

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みなさんこんにちわ!

ボーカルの日比しおりです。


ジャズの持ち歌、

増やしていきたいけど、

一体何から手をつけたらいいの?

そんなあなたへ!

 

 プロボーカルなら歌えておきたい


こちらのタイトル

【ジャズボーカルのスタンダード曲集】

では、プロのジャズボーカルなら

全員歌えるといっても過言ではない

超スタンダード曲をご紹介していきます。

 

  1. 使いやすい
  2. ウケがいい
  3. 歌えたらおしゃれ!


3拍子揃った

プロボーカルのレパートリーを

お教えします!

1930年 But Not For Me

今日のスタンダード曲は、

『But Not For Me』

(ばっと のっと ふぉー みー)


直訳すると

『私のものじゃない』


ちなみにポピュラーな

邦題としては

『私には関係ない』です。


2012年、

小玉ユキさん原作、

菅野よう子さんが楽曲を手がけた

学園ジャズアニメ

『坂道のアポロン』でも取り上げられて

老若男女問わず知名度の高い曲となりました!


まずは曲を聴いてみましょう!


今日はわたしが最近見つけた

動画でとってもお気に入りな

ジャズトリオ

SoulStation Winnepegの皆さん

(そうるすてーしょん うぃねぴぐ)

バージョンでお届けします!

 


SoulStation | But Not For Me (Live from Joanna's Kitchen)


英歌詞を見てみよう

They're writing songs of love, 

but not for me.

A lucky star's above, 

but not for me.


With love to lead the way 

I've found more clouds of gray 

Than any Russian play could guarantee.


I was a fool to fall and get that way; 

Heigh-ho! Alas! 

And also, lack-a-day!

Although I can't dismiss 

the memory of his kiss, 

I guess he's mot for me.


He's knocking on a door, 

but not for me.

He'll plan a two by four, 

but not for me. 


I know that love's a game; 

I'm puzzled, just the same, 

Was I the moth or flame?

I'm all at sea.


It all began so well, 

but what an end!

This is the time a feller 

needs a friend, 


When every happy plot ends 

with the marriage knot, 

And there's no knot for me.


和訳するとこんなかんじ

愛の歌は山ほどあっても、

わたしにはピンと来ないわ。
幸運の星ってのがあるらしいけど、

わたしには微笑まない。


愛に導かれてここまできたけど
ロシア語の演劇見るよりも

お先真っ暗。
馬鹿な恋にハマってこの有様
はー、もう、やってらんない。


あなたのキスを忘れられないけど
わたしじゃなくても

良かったんだろうし。


婚活してたみたいだけど、

わたしじゃダメみたい。
家を建てたいらしいけど、

わたしにじゃないみたいだし。


恋はかけひきのゲームって言うけど
むしろパズルやってるみたいだわ。

私は炎に群がる蛾のほうだったの?

それとも炎のほう?
もう分けがわからないわ

最初は楽しかったのに、

なのになんて結末なの。


これが潮時なのかもね
ハッピーエンドなら結婚して結ばれるけど、
わたしには訪れない。

 

知りたい!曲の背景

誰が作ったの?

作曲・作詞者は

George Gershwin (1898-1937)

(じょーじ・がーしゅうぃん)

 

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↑弟さん

Ira Gershwin (1896-1983)

(あいら・がーしゅういん)

 

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↑お兄さん

 

20世紀を代表する最強で完璧な

作曲家ブラザーズと呼ばれたお2人です。

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ジャズスタンダードとなった

『S’ Wonderful』も手がけました。

 

名曲のあゆみ

1930年

ミュージカル『Girl Crazy』

書き下ろされたこの曲は、

その後さまざまな映画やミュージカルでも

取り上げられます。

1959年には、

Ella Fitzgerald

『Ella Fitzgerald Sings the 

George and Ira Gershwin Songbook』にて

この曲を取り上げます。


また、

1960年の第2回グラミー賞

最優秀女性ボーカル賞に輝き、

同年には英語では

タイトルと同名の映画

『僕は御免だ (But Not for Me)』が公開。

ジャズスタンダードとして

広く定着しました。

 プロボーカルから見る曲のポイント

脱帽!ガーシュウィンブラザーズの仕掛けの数々

別のブログで書かせていただいた

ガーシュウィンブラザーズの名曲

『S’ Wonderful』の記事でも

お伝えしましたが、

お2人の書く曲には技あり脱帽の

仕掛けがいっぱい。

歌詞、メロディ、コード感。

まずはどこにその仕掛けが隠れているのか

感覚的にでも拾うところから始めましょう。

韻を踏んだ歌詞とメロディー

ボーカルだけあって

歌詞とメロディこの二点は

楽典的な知識なくとも

大切にしていきたいところ。

特にセクション[B]なんて

歌詞は韻は踏んでるし

メロディも繰り返しているし

とても印象的です。

4小節目の着地音が半音上げてある

ところが肝ですね。

しっかり意識して歌いましょう!

『歌詞あるある』これってなに?

歌詞に出てきました『Russian play』

これは、

『ロシア映画』

『ロシア演劇』

のことを指します。

歌詞のテーマとなる失恋は

たしかに辛いし退屈だけれど

ロシア映画そんなに辛いっけ…?

 

日比しおりのまとめ

1.使いやすい

楽器奏者の方の課題曲にも

よく取り上げられるこの曲は

共通財産のスタンダードナンバー!

バンドの安定感抜群です。

2.ウケがいい

老若男女、

ジャズといえば知ってるこの曲。

そんなポピュラーソングは

ウケ上々。

実はすっごく失恋ソングなんです、

なんてMCも盛り上がります。

3.歌えたらおしゃれ!

簡単そうに聞こえるけど

歌ってみると難しい一曲。

ぜひモノにしてうたいこなしましょう!


いかがでしたか?

ではでは、次回もお楽しみに!

ありがとうございました!